肩甲骨が剥がれない

Twitterの補完版として始めたけれど、自分の備忘録状態。なるべく他人に読んでもらうつもりで書きます。

最近読んだ本の感想をば

 

  • つくもがみ貸します

アニメが再放送されているので録画して通勤中に見ている。畠中恵さんブームが個人的に到来していた時に読んでいたけれど、「義理の姉弟が損料屋を営んでいる。姉は昔の想い人にちなむ蘇芳という香炉を探しているけれど弟は姉が好きなので複雑」という私にしては珍しくちゃんとストーリーを覚えていて感心した。極彩色なアニメは見ていて楽しい。

原作にないオリジナル回も違和感ない。キャラデザが星野リリィさんなので、メインのつくもがみ達はもちろん、お紅のリボンだったり江戸の人々だったり、なんか、こう、畠中恵さんの考える江戸の世界がアニメになったら!!!をそのまんま再現してくれて、しゃばけシリーズがアニメになるなら是非ともこのチームでお願いしたいです!!!!

Twitterやpixivでは野鉄のイラストを見かけるんだけれど、たしかに…我々向きの…ビジュアルですものね…。エンディングが倉木麻衣さんっていうのも「分かってる~!」(拳をバンバンと机に叩きつける)

そしてつくもがみシリーズはもう一冊あるらしいので、え、読むしかないじゃん…!

 

半沢直樹ドラマ二期の後半の原作。ドラマで大筋はつかんでいたのでさらさらと読み進めれた。もうほんと、いっつも感じるけれどドラマ制作チームの原作リスペクトとファンを楽しませるホスト精神と、単純に作品としての面白さがここまで合致した作品を世に送り出してくれてありがとうございます!!リアルタイムで追いかけることができてよかったー!!

原作そのままドラマ化したらあまりにも絵面が地味(乃原なんてビジュアルが強烈だし)だけれど、演出と大和田というトリッキーなジョーカーを加えてあそこまで見事な大団円を迎えられたな~。

ドラマ版の「開投銀が民営化される法案が可決したのは白井大臣が国会を欠席していたから」というトリックを原作ではどう描かれるのか…とワクワクしながら読み進めていたら、まさかの「国会に出席していて賛成に一票入れていた」という展開には驚いた。理由としては「官僚の天下り批判を受けた首相の方針に従う」大臣らしい行動なんだけれど、ドラマのアレンジが派手、かつカタルシスが得られるよね。こういったドラマならでは演出が全て視聴者と原作ファン双方を満足されるドラマにはなかなか出会えないので、ほんと、良い時代ですね……。

 

 

あと山岸凉子の短編集を読んだり黒澤明羅生門を見たりしたけれど思い立ったら。