肩甲骨が剥がれない

Twitterの補完版として始めたけれど、自分の備忘録状態。なるべく他人に読んでもらうつもりで書きます。

結婚式出席という人生ビンゴ

おとといの連休初日は職場同期の結婚式だった。

彼は頭の回転が早く、仕事が丁寧で良く気がつき、それでいて上司や上役の人にも(いい意味で)物怖じせず、後輩から見れば面倒見のいい先輩だ。

とても優秀な同期の結婚式と披露宴の出席者に選ばれたことが嬉しく、これは全力で失礼のないよう祝わねば!とドレスをレンタルしたり、ご祝儀を用意したり、結婚式のマナーを眺めてみたりと日常にハレの気持ちが強くなっていく日々を過ごしていた。

なにしろ結婚式ゲストとして招かれることは初めてなのだ。

人生一大イベントと言っても過言ではない「結婚式」「結婚披露宴」という行事はある程プログラムの想像は付くものの、やはり直接参加してみないと分からないこともあるだろう。プログラムとプログラムの間はなにをするのか、等。

 

実際は「プログラムが詰め込まれており、あれよあれよという間に祝い、歌い、写真を撮り、ごはんを食べ、話し、引き出物を片手に帰路に着いた」であった。

私の人生でかき集めた結婚式の知識おさらい~実践編~といった流れで「これがウェルカムボード…」「ドレス当てクイズだ!」「この神父さんもアルバイトなんだろうか」「チャペル、いい匂いがする」「カメラマンさんの動きがプロだ」「フラワーシャワーはうかうかしていると2列目に配置され、その場合握りしめた花びらを高く投げつけないとシャワーの一部にならないなぁ」「司会者の方が語り続ける2人の情報が純粋なへー」と面白がれたのだ。

なにより現場で「スマホで動画と写真を撮る人」に任命されたので、即席カメラマンとして職務を全うすることに全力を注げた。

幸せと責任感あふれる同期と奥様に、直接お祝いの言葉を言えたことで気が緩み、デザートビュッフェでもりもり食べた。ティラミスとウェディングケーキが美味しかった。

 

こうして人生ビンゴは穴を開けられていく。私の目指すビンゴはビンゴカードの形すらもやもやしているが、少なくとも「結婚式に出席したことがある」という経験値は得た。

帰り際にプチギフトでお見送りされる時、私の前にいた友人に同期が「じゃあこの後!」と声をかけているのを聞いて(そうか、二次会があるんだな)と新たなビンゴの数字が生まれる気配がした。

 

 

帰り道、気持ちを平熱に寄せるためTSUTAYAに寄ったが、ポイントカードを入れた財布を持っていないことに気がつきぼんやりと家路に着いた。

ヘアスプレーでガチガチに固めた髪からヘアピンがたくさん発掘され、シャンプーは念を入れ2回した。