朝からどしゃ降りの雨。
ワイパーの速度を2段階早くしても雨の勢いが強くて視界が雨粒で一杯になってしまう。
ヒッチコックのサイコを見たときにワイパーの仕組みが現在とあまり変わっていないことを思い出した。 ワイパーって仕組みや動きは発明当初から変わっていなさそうだよね。傘みたい。
以下、めちゃめちゃ長い相棒語り。
日記を書きながら相棒の魅力を考えていた。
数多あるなかで思い付いたのはスタッフやキャストが固定ではないところじゃないか。
固定の脚本家や監督で21年も続いているのではなく、様々な脚本家や監督が相棒という設定上で己の解釈を発表しているような…。相棒に対してここ数年そんなイメージを抱くようになった。
そりゃ21年も続いているので解釈違いの脚本や演出や方向性が生まれる。「今の右京さんは違和感」「この脚本家さんの回はちょっと癖があるな」「悦子とかいえつの子供どうなった？」「たまきさんは何をしているんだろう」「セリーと彼女は彼氏彼女の関係のままなのかな」「神戸くんは今どの部署にいるの？」「イタミンのプライベート情報をもっと公開して！」(最後は要望)等々…。だからこそぴったりと自分に当てはまった回は楽しさもひとしおだ。
最近S6の「ついている女」「狙われた女」を見た。ストーリーは知っているけれど、案の定最初から最後までドキドキハラハラした。
春麗を脱獄させるための計画に幸子が巻き込まれてしまった…かと思いきや、狙いは幸子だった！！……と思いきや、真相は薬物の取引を目撃してしまった春麗の抹殺。警察の汚職とそれを隠そうとする上層部。イタミン達現場の捜査員の活躍はもちろん、幸子の無事を祈りながらも事件の真相に近づく特命係がカッコいいんだ！！すべての真相が明るみになり、犯人(実行犯と言うべきか)が連行される瞬間に、薫ちゃんの怒りが爆発する。それを制する右京さんの激昂。熱血刑事と冷静沈着な相棒が二人とも、心に確固たる正義を抱いていると分かる胸熱のシーンだった……。そのあとに特命係と再会した幸子が右京さんの胸で泣き崩れる様子はね…。幸子の心境を思うと、そして2代目花の里女将となる将来を知っていると、こう、いい画(え)なんですよ……。
なんの話していたんだっけ。そうそう。
私は基本的に公式こそ最大手主義者なので「監督:和泉聖治」「脚本:興水泰弘」のタッグこそ最高！興水脚本回で使われた設定は相棒のガイドラインと見なす一派だ。今回見た「ついている女」「狙われた女」は「監督:和泉聖治」「脚本:古沢良太」という相棒ファンなら「ぜったいに面白い(確信)」と二人の名前を見ただけで太鼓判を押すようなコンビなので、まあ、これを例にあげるか？と思うけれど！でも人が死なずに(そうなんだよ！この事件誰も死んでいない！…と思ったけれど護送車の運転手って殺されたんだっけ…あやふや…)鬱々とし過ぎず、特命が国家権力た対峙せず、しかし真犯人は同じ事件を捜査していたはずの警察という骨太さ。伏線がきれいに回収されて視聴後は清々しい気持ちになれる作品は古沢さん解釈の相棒でしか見ることができないだろうなと思う。
相棒に造詣が深い人たちのツイートや文を拝見していると、過去シリーズを本当によく視聴して研究しているし、己の言葉でまとめているのでその熱量に「なるほどなーーー！」とすぐ感化されてしまう。でも相棒も大人の事情をふんだんに含んだコンテンツなので、物語のようにきれいな伏線が回収されているわけではない。
都合がいい解釈ではあるけれど「相棒を各作家達の合同誌」として楽しむ姿勢はつまり「細かいことは気にすんな！！！目の前の相棒を楽しめよ！！！！」という意味でして。
相棒のむらに おいでよ
みんな ゆかいな かぞぐだよ
うきょうさん
かめやまくん
かんべくん
かいとくん
かぶらぎ
こ～わこ～わ こわくない！
(略)
あ～いぼ～ こわくな～いよ～
み～んなおいでよ たのしい むらへ
怖くありませんよ。
家族になったら(ファミパンしてまで勧誘しないよ)過去回との繋がりやキャラクターの生い立ちや各ストーリーの考察や色々楽しいコンテンツがあるし、それらを追いかけることがしんどくなったら単純に社会派ミステリーとして楽しむも良し。
だから、是非とも…相棒を見て…。
過去に一回でも見たことがある人はありがとう！！！その調子でどんどん見ていこう！！！
今まで見たことはない？そんな人は感動と衝撃を一から味わえる幸運な人です！！！どんどん見ていこう！！！
そして相棒ファンのみんな。
とりあえず今は過去シーズンを摂取して堪え忍ぼうな！！！！
以上です！！！！
