肩甲骨が剥がれない

Twitterの補完版として始めたけれど、自分の備忘録状態。なるべく他人に読んでもらうつもりで書きます。

オーシャンズ12とイタリアの歌

最近ツタヤでオーシャンズシリーズを借りている。

映画の趣味が似ている友人からプレゼンされたのだ。

今日はシリーズ第2作のオーシャンズ12を見た。

(オーシャンズ12のネタバレを含みます。知っている人は何を今更、な情報だけれど、初めて立ち上がった孫を見守るような気持ちを保つことができる人はどうぞ)

 


ブラピ演じるラスティーとキャサリン・ゼタ=ジョーンズ演じるイザベルは恋人だ。しかしイザベルは刑事であり(後にユーロポールの強盗捜査官であることが分かる。オーシャンズと敵対する部門そのままだ)ラスティーが犯罪チームのメンバーであることに気付き、ラスティーはイザベルの元から逃亡する。


Ornella Vanoni - L'Appuntamento

 

ここでこの曲がかかる。イタリアの風と空気を感じさせ、一夏の情熱的な大人のアヴァンチュールにピッタリだ。あれ?なんでイタリアの雰囲気を感じるんだ?そういえば聞き覚えがあるような……。ここで記憶の扉が脳内に登場しかけたが、ブラピの精悍な顔立ちに夢中になり、キャラクターを思い出すことに必死になり、ストーリーを追いかけることに全力を注ぎ、ジュリア・ロバーツジュリア・ロバーツを演じるメタ的な演出に笑っていると上書きされた。(イザベルが父のルマークと再会するシーンでも使われていたのに純粋にそのシーンを受け入れていた。記憶力がない。)

 

 

 

その後せっかくなら特典でも見ますかね、と未公開シーンを再生していると「この曲、小さなイタリアの村のじゃない?」と通りかかった家族が歩みを止めた。

 

 

 

それだ!!!!

 

 

 

脳内に記憶の扉が再建され瞬く間に解錠された。

 

小さなイタリアの村、とは「小さな村の物語 イタリア」という番組でBS日テレで放送されている。その名の通りイタリアにある小さな村の普段の姿を捉えたドキュメンタリー番組だ。我が家ではテレビを付けて放送されていたら見る、という低い熱意であるものの、家族全員が認知している数少ない番組だ。

www.bs4.jp

この番組のテーマ曲が例のイタリアの歌だ。家族との絆や何か成し遂げた時など、エモーショナルな場面になると掛かり、エンディングでもこの曲とともにお別れする。

 

映画に使われるほどに有名な曲だったのか。

映画やテレビ番組のBGMから「イタリアの歌」という意味を持った音楽へランクアップした瞬間である。

 

正直、オーシャンズ12はキャラクターが豊富で(主要キャラとゲストキャラしか区別がついていなかった)ストーリーも自分が追いかけている意味が果たして正しいのかわからなくなる時があり、途中で中だるみしかけた。

だが終わってみれば面白い映画だったし、ストーリーもちゃんと筋が通っていた。(当たり前である)俳優陣の顔とファッションが良いのでもうそれだけでいいもの見たな、という気にさせてくれる。

なにより我が家の音楽シーンに新たな一曲が加わったことは、コロナと感染予防の話題で持ちきりだった一家にとって和やかなニュースとしてもてはやされた。

 

 

 

BSで放送しているジュラシックパーク3の音声とDLしたオルネラ・ヴァノーニの「逢いびき」が現在の我が家のBGMだ。

ツタヤにオーシャンズ12を返しに行かなくては。