目覚ましが鳴る前に起き出した。台所を片付けていると友人も起きてきて、手際よく朝食を作ってくれた。いつもコーヒー飲みながら準備して惣菜パンをつまむ。というながら朝食なので、腰を据えて食べるのは久しぶりだ。
メニューも相まってピクニックの雰囲気が漂う。
奈良の若草山でホルンを吹いて鹿を呼ぶ行事が行われるので見に行く。
見に行くつもりだったが、私の顔面を作る時間が予想以上にかかってしまい、現地についたときはもう終わっていた。なんなら、予定していた駐車場を見つけられず、泣く泣く離れた場所に車を止める。
小学校の修学旅行ぶりの春日大社。聞こえてくる言語は日本語以外、というインバウンド需要を存分にに浴びながら参道を進む。一の鳥居から春日大社、帰りに萬葉植物園に寄った。
日本古来の植物が標本展示され、解説パネルにその植物が詠われた和歌も掲載してあった春日大社萬葉植物園。。奈良公園と春日大社の喧騒とは真逆の静寂。
のんびり遊歩道を歩いて、重要文化財の丸窓と雅楽が舞われる浮舞台あたりでキャッキャとはしゃいだ写真を撮る。丸窓はなかなかおもしろい経歴を辿っており楽しく撮影したけれど、友人がガッツリ写っているのでさすがに載せない。
お、朝顔か。現在の姿とはずいぶん違うな。品種改良される前の原種に近い種類かな?
桔梗かい!!!
東大寺や国立奈良博物館も気になったけれど、我々は十分に歩いたから疲れが本格化する前に帰宅するぞ、春日大社を後にする。dailyportalz.jp
近鉄奈良駅前の商店街にあるゆう和菓子屋さん。小堺さんが買っていたよもぎ団子は9月から販売再開らしい。夏の間はよもぎが変わると記事にも書いてあった。インターネットに公式情報を載せていない。と店員さんが言っていたので、地元の人頼りの旅を読まなければ絶対に訪れることはなかったお店だ。
よもぎ団子の代わりに毎週土曜日のみ販売の豆大福を買う。正確には友人が買ってくれた。ありがとう。明日の朝ごはんにするよ。
お昼ごはんを商店街で食べようとしていたがどこも混んでいる。商店街抜け、そのまま真っすぐ進むと奈良町からくりおもちゃ館 無料 という看板があった。ここで涼ませてもらって、再び商店街へ戻る。その頃にはお店も空いているだろう。
江戸時代に作られたおもちゃを復元して遊べるようにしてある市の施設だった。築130年の古民家は期待した冷房ではなかった。小学一年生の男の子と30歳成人女性2人が、目付字、という相手が目をつけた絵柄を当てる遊びで大いに盛り上がった。一度タネを知ればなるほどね!となる仕組みだけれど、私は最後まで和算の仕組みがよくわからず早々に理解を諦め、それよりこの子が二桁の足し算を暗算できるのが賢いわ……。
まったく関係ない話をすると、男の子の母親が「あのお姉さんたちが一緒に遊ぼうって言ってくれているよ」と男の子に話しかけるのを聞いた時が嬉しかった。「お姉さん」!!!!!!F1層だと自覚しており、世間から見ても「若者」「青年」「お姉さん」と呼ばれる年齢だと自負しているが、それでも義務教育の年代の人からみたアラサーって、ずいぶんとおじさんおばさんじゃないですか。全然知らない人から、好意的な意味合いを含んだ語気で言われる「お姉さん」の余韻にしばし浸った(と、まあいちいちここに書き記すってことは、年齢の負い目を薄っすら自覚しているってことなんですけれどね)
お昼ごはんを食べていると、猛烈に眠気がやってきた。うっかり瞬きをして瞼を閉じるとそのまま寝てしまいそう。
春鹿で父から頼まれていた本みりんなどを買って温泉へ向かう。適当に検索した奈良ロイヤルホテル内の天然温泉が当たりだった。歩行用プールあり、様々な浴槽あり。なによりアメニティが充実していた。今どきクレンジングや洗顔フォームや化粧水乳液使い捨て櫛まで備えた施設はないよ。友人とまた来ような!!と言い合う。いや、ほんとに来れるぞ。当日朝に思い立って行ける立地の良さ。
帰ったあとはサイゼリヤでパパっと夕飯を済ませて解散。爆裂に眠かったけれど、洗濯と明日の弁当の準備を気力を振り絞って行ってすぐに寝ました。