肩甲骨が剥がれない

Twitterの補完版として始めたけれど、自分の備忘録状態。なるべく他人に読んでもらうつもりで書きます。

2024/10/3 白駒池〜にゅう山、上諏訪、白州②

4時に起きてホテルの大浴場で温泉に浸かった。くるみ餅の餅がつきたてか?!っくらいおいしくて、餅…うまい…と全部食べそうになったけれど2つで我慢。

 

 

 

 

 

 

 

諏訪大社本宮の近くにあるGSの料金がリッター162円であることに驚きつつ(ここは長野ですよ!)予定通り朝御饑祭を観れた。

 

朝御饑の文字通り神様にお供えをする神事で四社毎朝欠かさず行われる。祭祀を知った時から諏訪に泊まるなら絶対に見たい!と思っていたので見れて良かった。祭祀が行われる前に神社の敷地内でお祭りされている各種神様に大きな柏手でお参りしている音が聞こえてきて、地元の人にとって諏訪大社は日常の信仰の対象なんだ。としみじみ聞き入った。祝詞を唱えているときにも「青エクの出雲ちゃんだ*1」とミーハーな感想を抱いたが、神聖な祭祀なので写真は載せません。朝からいいもんを観れました。

 

 

朝御饌祭 ー神様との縁結びー | 下諏訪の観光・旅行情報【おいでなしてしもすわ】

 

 

 

ホテルに帰ってもう一度風呂に入るかと考えている間に二度寝。起きたらあと30分であずさが出発する時間で、あわてて支度をしてチェックアウト。駅から徒歩3分のホテルで助かった。ただ、駐車場が満車だったのでひーん!!と泣き声を上げながら別の駐車場に停めて、ダッシュで切符を買ってダッシュで乗り込んだ。

 

あずさの車内アナウンス「この電車は東京行きです」に心を躍らせながら小淵沢駅に到着。サントリーの工場へ直通する無料のシャトルバスへ乗り込む。車内で今日の交通手段や飲酒可能かなど聞かれる紙を書き込んでいると……

 

 

ついた!!!!!!!!

 

 

 

 

オレンジリキュール(レモンリキュールだったかも)とはちみつと白州のカクテル。北杜の蜂蜜オールドファッションド、という洒落た名前がついている。レッドカラントハイボールを飲みたかったけれど売り切れだったのでこちらにした。蜂蜜が香るくらい入っているのでだいぶ甘いけれど、後味はしっかりウイスキーで、そこに鼻に抜ける爽やかさだ。白州のカクテルなのでかなりアルコール度数が高いので、給仕の人を見つける度に水をめちゃくちゃおかわりして事なきを得た。

 

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ピザは時間がかかると思ってフライドチキンも頼んでおいて正解。焼き上がるまで時間がかかったのと、席時間が短かかったのでフライドチキン(これも揚げたてざくざくでおいしかった)を食べながらハイボールを飲みつつ、店内の匂いや心地いい空調を感じたり、や客のさざめき合う会話を聞いたり、キッチンの様子を見たりと五感で楽しんだ。そして洒落たピザを食べながら感極まって涙があふれてきた。転職して引越して。ほんとうによく頑張った。平日の昼間に白州テラスで食事ができる身分になった自分を労うとともに、岡山に住んだままだと白州テラスなんて一生涯行けなかったかもしれない…と思い当たってゾッとした。

料理はもちろん空間も素晴らしかったので、母親に食べさせてあげたいなぁ…と後半はしみじみしながら、でも席の上限時間が迫っているのでせっせと食べました。次来る時はきちんと正規の手順を踏んで来よう*2

 

 

白州テラスの全景。

レジで話したけれど、土日は即行予約で埋まるので今日みたいな平日朝一だと比較的予約が取りやすい、かもしれない。ということです。パッと見店内は空席が目立っていたけれど、余裕のあるサービス*3を提供するためにあえて予約枠で客数をコントロールしている感じだったので、飛び込みで入店はほぼほぼ難しいと思います。実際断っている声が何回か聞こえたので。救済措置として、写真左側にテイクアウトの窓口があるので、そこで買った商品をテラスの建物2階でのみ飲食ができる。というシステムが取られています。

 

 

 

テラスで食事を楽しんだ後はサントリー天然水の工場見学。これが!!!期待をしていなかったけれどめちゃくちゃ面白かったです!!!大人も子供も楽しめる、というのがみそで、完全に幼稚園~小学生向けの大人は添え物として扱われているのではなく、程よくクイズ有り、工場見学の難易度も感心する内容で、サントリーの企業努力が随所に感じられる素晴らしい1時間だった。というより、1時間あっという間で最後に色々お土産の頂けて、最高最高最高でした。フォトスポットもあったので、自分の写真大好き人間として堂々と写真を撮ってもらいましたよ。

 

一つネタバレすると、こんな感じの解説聞く時間があります(これは知人にリアルタイムで送ったライン)
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工場見学が終わり、帰りのバスまで1時間ほど時間があるので、お土産を買う前に資料館をチラ見しましょうかね~。と除いたこの建物が充実度抜群だった。人類と酒の歴史から始まってウイスキーの作り方*4、イギリスとウイスキーの文化的社会的関わり方、そして日本のウイスキー史を実物の所蔵品とともに学べる。時間の関係で15分程度しか滞在できなかったのが悔やまれる。もちろん秀逸な広告で知られるサントリーなので昭和期に流れていたTVコマーシャルや日本ウイスキーの始祖として当時の商品―景品に長火鉢と作ったり、堂々としたコピー文など―は見ているだけで頼もしい。あとイギリスのパブを再現?移築したコーナーがあって、そこはもう少し細部を観察したかった。もう一回見たい。

 

発売当時の角瓶が未開封で展示されていた。天使のわけまえどころか2/3程飲まれていますやん。あと20年30年したらなくなってしまうんじゃないかといらぬ心配をした。

 

工場見学だけでもこんなに楽しかったので、白州蒸留所見学コースだとどうなってしまうんだろう…。と想像したが、現在蒸留所見学は予約抽選制でプラチナチケット化している。7年前に山崎蒸留所見学をした時も既に無料と有料コースに分かれていたが、お盆休み真っただ中だったけれど、すんなり予約が取れて悠々と場内を見学できた(無料の方です)見学後はテイスティングルームで有料の試飲もあり、私は山崎の12年か18年を飲んだ記憶がある。

 

 

スマホの中を探したら当時の写真があった。*5

 

 

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写真を見ると12年っぽいな。
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こんな感じの丸いカウンターの内側にサントリーウイスキー全商品が積み上げられていた。(上の写真の後方に写っているね)

父は10年~15年ほど前にも見学ツアーに参加しており、当時はもちろん予約という制度はなく(電話予約はあったかもしれないが、いつ行ってもガラガラだった。みたいなことを話していたので)全て無料、ツアー後の試飲も飲み放題だったらしく有料なことに世知辛さを感じていた。それでもほぼすべての商品がワンコインかそれ以下、チェイサーの水は飲み放題だったので大変お得だったと思う。当時はよく分からないまま「せっかくだから12年か18年を飲んだら」と勧められるがままに飲んだ記憶がある。くそう。今の私ならつまみを付けて豪快に18年を頼むんだがなあ!!

ただ、今の山崎は白州と同じく見学コースの予約を取るのは至難の業、そして場内店舗でウイスキーの販売はされているがたまにコンビニで売られている180mlの小さなサイズしか売られていない*6在りし日にそこらへんのスーパーで3,000円の値札が付いて特売で売られていた700mlの大びんは公式でも入手できないのだ。

 

 

 

 

 

 

しかし……

 

 

 

 

 

 


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売ってる~~~~~~~~!!!!!!!
久し振り*7の700mlの姿におもわず声が出た。いやまさか売っているとは思っていないかったんよ。あっても180mlの小瓶の詰め合わせかな、そもそも常に在庫している商品じゃないって書いてあったしな。真ん中二つが白州蒸留所限定のウイスキー。一番左がコンビニサイズでおつまみも付いてくるタイプ。

隣にで買い物をしていた二人組が「1500円!?高い!!!」と限定ウイスキーの値段に驚いていたけれど、わたしからすると一番左に売っている大瓶こそその数倍の価格だけれど破格の値段ですよ、と言いたい。買わないのかい?購入権を俺にくれよ。*8と思いながら購入カードを風の速さで取ってレジへ行きました。

昨日諏訪大社秋宮に行った時に新鶴に寄ったら定休日で閉まっており、実家への土産をどうしようか、山梨の地酒でも買うか、と悩んでいたけれど、いやいやいや!!!!充分!!!!!!買わなくて正解!!!!!!

 

 

 

 


ホックホクの笑顔でシャトルバスに乗って小淵沢に帰ってきた。ずっしりとした700mlの重みが嬉しい。途中雨が降ってきて、紙袋がぬれちゃう!!!と大事にビニールにくるんでリュックに入れ直すほどには丁寧に扱った。とにかく車に積み込むまでは最優先で保護しないと!!!あずさまで1時間ほどあったので(今日はこんなのばっかりです)駅周辺の土産物屋を冷やかす。るるぶに乗っていた店がしょb……思いのほかこじんまりした店で結局エキナカにある土産物屋に入った。実家用に小淵沢産のチーズを買う。別の土産物店で白州の大びんが売られているのを目にしてしまいめまいがしそうになったけれど、先ほど公式で買った値段よりも2倍近かったので、勝者のほほえみを浮かべながらあずさに乗って帰りました。

 

あと、天然水工場見学後にサントリー商品を一本好きなものを選んでもらえる、というシステムがあるんですが、案内係の人が「天然水スパークリング グレフル&レモン」を「ウイスキーで割るとおいしいのでおすすめです。でも白州は勿体ない、めったに飲めないから別の商品で。」と言って笑いを取っていたけれど、今の私は白州を所持し人なので、飲めるんだよなあ……。と余裕の表情です。

 

 

 

 

 

上諏訪に帰ってきて、車に荷物を置いて、さて出発までまだ数時間ある。

…本宮*9と前宮の御朱印を貰いに行くかな!!と思い立って駅前のバスの運転手さんと質疑応答をしてバスで本宮へ向かった。天気が良ければ茅野駅から歩いて前宮→本宮、と考えていたが雨が本降りになってきたのと、茅野駅から前宮まで公式サイトでは1.2kmの表記だったのが「5km以上あるよ」と運転手さんの言葉でバスでの移動に決定。帰りの時刻表を貰ったりバス停の場所も教えてもらって、路線バスの旅気分を味わえた。あと前宮を「まえ」と呼んでいたのが、ネイティブっぽくて良い。槍ヶ岳を槍、と呼ぶみたいなこなれ観がある。

時間的制約があって本宮のみの参拝になってしまい、まえまで行けなかったのが残念。御朱印を書いてくれた神官の人が「(まえは)明日お参りすればいいですよ」と慰めてくれたけれど「これから帰るんです…」としおしおと返事をして去った。絶対にリベンジをせねば。既に諏訪大社御朱印帳に四社参りした御朱印は持っているけれど三社もらってまえだけ無いっていうのも気持ちが悪い。また来るぞ。諏訪。

と、再訪を誓いながら24時間ぶり2回目の片倉館で温泉に入って、2階の休憩室で地元のTVをBGMに仮眠して、帰りました。白州テラスでたらふく食べたおかげか全くお腹が減らず、SAで朝残しておいたくるみ餅や非常食用のパンを食べて晩御飯としました。

 

 

 

今回初めて一人で夜走したけれど、これが登山本番じゃなくて良かった~。事前練習しておいて正解だった。余裕のあるスケジュールを組んだはずが、やっぱり休憩時間が押して到着が遅れ、それが結局は御朱印を貰えない原因になったので。自分の体力と集中力のキャパシティを知れてよかったです。

 

 

 

 

*1:巫女の血統でウケ、ミケ。という二匹の狐を使役して戦う

*2:

ma00720.hatenablog.com

*3:多分土日祝日に全線力を投入するので平日は店側も休む人が多いんじゃないのかな。

*4:

ma00720.hatenablog.com

*5:ちなみに場内では飲酒可能な人は緑色のストラップを首から下げるんだけれど、母と映っている写真にもその緑のストラップが見えており、燦然と輝く飲酒可能の意思表示素晴らしいよね…と余韻に浸りました

*6:蒸留所限定デザインなのでいい記念にはなると思うが

*7:数年前に家族が白州と山崎の大びんを人脈経由で手に入れた時以来の対面です

*8:写真4種類のうち一人一瓶だけ買える。購入までのプロセスが転売許すまじというサントリーの強い意志を感じられてますますファンになった。購入制限のないウイスキーもある。

*9:朝御饑祭の時間帯は社務所は閉まっていた