肩甲骨が剥がれない

Twitterの補完版として始めたけれど、自分の備忘録状態。なるべく他人に読んでもらうつもりで書きます。

2021/10/29 トロプリと右京さんと官房長~プリキュアの「友達」と相棒ワールドの「相棒」~

例によって先週書いていたけれどあっという間に一週間が終わって、ま????

DPZの地味ハロウィン2021生配信を流しながら書き上げています。果たしてイベント終了までに完成するのか????(追記)間にあわなかった。ライブ配信を最後まで見てしまった(追記終わり)そしてタイトルを付けるのが壊滅的に下手過ぎるので気が向いたらコソっと直すよ!

 

 

まなつとローラの友情

 

 

トロピカルージュプリキュアは、人魚のローラと出会った少女まなつが伝説の戦士プリキュアとなり、後回しの魔女と呼ばれる敵と戦うストーリーだ。ローラはグランオーシャン(海の中にある人魚の国)は後回しの魔女によりみんなのやる気が削がれてしまっている。国の救済を伝説の戦士プリキュアに託すため、女王直々にプリキュア探しを依頼されたローラは、色々あって中盤にプリキュアになったり人間になったりして現在はまなつと一緒に暮らし、クラスメイトになっている…。

という前提でございます。

私が言いたい詳しいあらすじは以下に記載されているので…っていうか一番主張したいシーンが書かれてあってネタバレや~~~~ん!!!(ネタバレ過激派)

www.toei-anim.co.jp

まなつは、ローラの夢に「どんな女王になってもずっと友達でいること」を追加するように提案し、みんなと笑い合うのでした。

 

このシーンの前にまなつは部室(プリキュアメンバーが作った部活:トロピカぶ部)で大人になったら何になりたいかということについて悩んでいるんだよ~~~。思ったことを正直に言う自信家のローラは「女王になること」を動画撮影で宣言しているし、寝る前の会話の中でも「いずれはグランオーシャンに戻って女王になるわ」と語る。

そんな!!!!そんなローラを!見た!!!!まなつ!!!!一瞬、1カットだけれど憂いを含んだ切ない表情になるんだよ。プリキュア世界では人間界とプリキュアの力をもたらす世界の住人との別れは必然。(再会もよくあるが)いずれ訪れるローラとの別れを改めて感じて寂しくなったのか~~~としんみりしていたのよ。*1

色々あって敵も倒して、まなつ、ローラ、さんごの動画もトロピカる部のみんなで見た後に、例のセリフを言うんですよ

 

「ローラがグランオーシャンの女王様になっても、それが伝説でも、究極でも、史上最強でも、どんな女王様だったとしても、ずっと、ずーっと、友達でいる事!」

 

 

くぁ~~~~~~~~!!!!!!

プリキュアにおける「友達」とは文字通りの意味だけではなく、家族、姉妹、師弟、同僚、仲間、守護、共存、親愛、信頼、愛情、友愛…プリキュアたちの間にある様々な肯定的な絆がこの「友達」には内包されているんですよ!!!!!プリキュア同士だけでなく、彼女たちの敵や、家族、学校や取り巻く人等々、年齢や立場などが違う人も「友達」という中に当てはまるんですわ…。最高…。しあわせのくにはここにあったのね・・・・。

 

「どんな女王様だったとしても」というのがみそで、どんな未来でも、どんな大人になっても、どこにいても、私たちの友情は変わらない。この瞬間、彼女たちが感じた感情は永遠に不滅なのだと圧倒するパワーがある直球の言葉だ。

学生時代の友情が永遠に続くなんて稀な事象だと身に染みている大人として、まなつの真っすぐな心根は青臭い。しかし眩しく感じてしまうのです…。

 

 

 

 

では成人男性同士の絆は・・・・?????

 

「相棒」ですよね!!!!!

 

 

突然強引な接続詞が出てきて困惑していることでしょうが、まあ、落ち着いて聞きいてくださいや。

ma00720.hatenablog.com

散々各方面で報じられたりTwitterのトレンドにもなったように、岸部一徳さんが11年ぶりに相棒に出演された。

どなたかTwitterに書いていたけれど、小野田公顕役とクレジットされていないからこそ、「杉下右京が初めて邂逅した幽霊:小野田公顕」説「証人プログラムで別人となった小野田公顕」説「岸部一徳さんが演じている神原晶がドクターXの世界から相棒ワールドへやってきた」説等々…さまざまな可能性を視聴者にゆだねて思い思いの解釈をすることができた。

放送終了後の公式インスタグラムでは冠城亘が「何のことだろ」とコメントしているので小野田公顕(とされている男性)は冠城君には見えていない=幽霊?という説が公式なのかな…。

 
 
 
 
 
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私自身、作中でつい30分前まで証人保護プログラムの話をしていたのでどうにもそれにぴっぱられてしまったせいか「もしかして官房長は死んでいなくて今は別人として生きている???」と考えてしまったけれど「いや、あれだけ盛大な葬儀を行って亡くなったのだから、やっぱり嘘で~~~す死んでません!」なんてことはさすがの相棒もやらないだろうな…いや、やりかねる可能性はあるけれど、小野田公顕というキャラクターには絶対しないだろうなと我に返った。

 

 

おれがかんがえたかんぼうちょうかいしゃく

2週目の見返しで小野田公顕がもし生きていたらあんな姿だっただろうな。と心に浮かんだことで次の解釈が生まれました。

 

 

右京さんのみ見えた官房長は、右京さんが見た幻(幽霊)だが、右京さんフィルターを介して見た官房長は、亡くなった時の年齢や立場ではなく、亡くなってからもともに年齢を重ね、「相棒」の一人として右京さんの中で生き続けている。

 

という見方です。

ワンセンテンスずつ注釈を淹れると

右京さんが見た官房長は

言わずもがなEDで放送されたあのシーン。インスタでは「見えない」と冠城君がハッシュタグをつけているように、あの場にいた甲斐パパも見えていなかったんじゃないか。

右京さんが見た幻(幽霊)だが

鶴田が出頭したと知って彼との最終対決を思い出したと思う。もしそうならば官房長マウントとりまくり同担拒否の右京さんが官房長に思いを馳せて、その思いが駄々洩れて視覚情報を一瞬乗っ取ってしまってもおかしくはない(これ文字に書くとかなり末期のオタクじゃん)幽霊だとしてもおいしい!右京さんは幽霊に会ってみたいとことあるごとに発言していてシリーズや相棒をまたいでも継承されている有名な設定だ。過去に遭遇したことはあるけれど右京さん自身が幽霊と認識してないケースなので、初めて右京さんが自らちゃんと幽霊と認識したのが官房長というエモ。

そもそも幽霊と幻覚の違いってなんだ…と宇宙猫になりそう。

右京さんフィルターを介して見た官房長は

幽霊だった場合あの場に霊感があったり看える人がいたら官房長の姿や気配を察知できたのかな~~~と思ったので。

亡くなった時の年齢や立場ではなく、

ここから重要!!!これですよ!!!現在のメイクや編集技術だと岸部一徳さんを11年前のお姿に戻すことなんて可能だと思うんですよ!!しかし!!!岸部さんは「あら?こらから東帝大病院へ未知子と博美の請求書を持っていくのかしら?」と見紛うばかりのお姿。今日は木曜日ではありませんよと声をかけたくなるくらい岸部一徳現行ver.だった。

つまり、岸部さんが出演するカメオ出演的なファンサービスではなくて、相棒ワールドの中では11年前に亡くなった人として扱われている官房長がもし生きていたら…というメイクと衣装は意図があるんじゃないかと

亡くなってからもともに年齢を重ね、「相棒」の一人として右京さんの中で生き続けている。

警察庁官房室長として大局的正義を掲げ、時に杉下右京の後ろ盾となり味方となり敵となり、理解者となり協力者となり……そして特命係の創設者。小野田が組織し右京さんもメンバーだった「緊急対策特命係」。とある事件後に解散されたが一人残った右京さんが全責任をかぶる形で閑職に追い込まれ、それが現在の特命係となっている。一方小野田は警視監という警察階級の中ではトップに上り詰めた。

官房長と右京さんの関係性はもう、言葉に尽くせないほどだけれどしいて言うなら官房長は右京さんになら殺されてもいいと生前語っていた。最期の言葉も「殺されるなら、杉下、お前だと思っていたのに」ですからね。最期ですよ。世が世なら辞世の句。それを家族でも自分の生への執着でもなく!!今際の際に右京さんへ語るんですよ!!!でかすぎる感情!!!!!!!

 

一方右京さんは相変わらず何考えているか分からないじゃん?自分の琴線に触れたり少しでも興味を持ったら一直線。真相を明らかにするまで己の道を突き進む。もちろん相棒は杉下右京が事件を解決していくストーリーってのは重々承知だよ!!それ以外のシーンは暴力的な言い方をすれば余談だよ。

そんなわけだから官房長の生前は回転ずしでついついお皿をレーンの戻しちゃうおじさんとたしなめるおじさんとしてやりとりするだけだった。*2

 

 

でもねー。右京さんは普段ポーカーフェイスで人の機敏に疎そうに見えるけれど、彼は誰よりも人の心が理解出来るんじゃないかな(共感したり分かり合うとは別として)

 

右京さんと官房長は二人は立場は違えど志を同じくした相棒。今も右京さんのなかでは変わらない感情。それがあのEDシーンに凝縮されているように見えたのです。

 

もうお分かりだと思いますが、相棒ワールドにとって「相棒」とはただ単に杉下右京と仕事をする人ではなくて、上司、部下、同僚、先輩、後輩、同期、協力関係、腰巾着、

信頼、尊敬、親慕、愛寵、利害関係、嫉妬、安穏、憩い……肯定的な関係に限らず、同じ志を目指して進む人が2人いたらその二人は相棒なのではないかと言えるくらいにさまざまなキャラクターが二人セットで動いている。

右京さんにとっては最期を看取り「殺されるなら、杉下、お前だと思っていたのに」とある意味呪いとも受けとれる*3言葉を残してこの世を去った官房長はまさしく「相棒」だったはずだ。右京さんにとって官房長は亀山君、神戸君、カイト君、そして冠城君の歴代相棒たち*4とは一線を越えた別次元の「相棒」なのね~~~~~~~~は~~~~~~~~~~!!!!!しんどい!!!!(笑顔)!!!!!!!

 

 

と、まあちまちまと書き続けたけれど、つまりは岸部一徳さんサプライズ出演おめでとうございます~~~~~!!!!!公式関係各所その他携わって「一徳さん出演してもらお~~~」って考えて実行したすべての人へBIG感謝~~~~~~~~~!!!!!!!!!!シーズン20にふさわしい演出でした~~~~~~~~!!!!!!ということが言いたかった。プリキュアとうまい具合に絡められなかったね。あ、いまさらだけれど「友達」「相棒」という表現を拡大解釈しているのはわたしだけだからな!!!これ!!!超個人的見解!!!!!オレフィルターかかってるから!!!!!

*1:なりたいものがない自分と自信家のローラの違いに引け目を感じているってことはないと思う。少し前の会話で「決めたよ」と言っているので…

*2:当たり前だけどかなり独断と偏見と愛情に満ちた表現ですよ

*3:実際C(チープ)小野田a.k.a鶴田翁助に対し静かな激昂を浴びせたり、その後官房長の幽霊を見る程度には当時の右京さんの心境に官房長が占める割合は大きかったはず

*4:まあ神戸君初登場時に「君は亀山君の代わりにはなれませんよ」と亀山君が来る前のつっけんどん右京さんになっていたので、歴代相棒ごとに抱く感情は違う個のかもしれないのでひとくくりにはできない…だがそこがいい…