念願のフルーツサンドを食べながら相棒劇Ⅱを視聴する午後を過ごした。
Netflixでは歴代の相棒劇場版が揃って配信されている。ううおお!!!テラサでもテレ朝チャンネルでもなくオープンワールド(多分使い方は違う)な媒体で配信されていると実感してしみじみしてしまった。放送終了後1週間はTVerでも配信されているがドラマと映画は別物ですもの。作り手の圧と熱量をスクリーンで受け取ることを前提としている映画をお手軽にスマホやタブレットやパソコンやテレビで見ることができる世界に身を委ね、享受できる環境があるかたは是非とも相棒ワールドの一端を覗いてみてください…。そして願わくば水曜日夜9時からテレ朝系列で放送されている相棒シーズン19も視聴してみてね…。(突然の布教)
さてそんなラインナップの中から選ぶの相棒劇場版史上最高傑作!と私のなかで有名な劇Ⅱ。ストーリー、トリック、動機、物語の背景、キャラクター達の活躍、演出、カメラワーク、音楽、パンフレット、その他諸々最大に面白くて相棒関係無く1つの作品として大好きな劇Ⅱ。*1
冒頭(冒頭ではない)の荒磯に波をみるだけで心の中の応援上映オタクが「荒磯に波ーーーーーーー!!!!!ありがとーーーー!!!!東映ーーーーー!!」と声を荒げてやかましく見始めた。最後まで見届けるはめになるのでフルーツサンドを食べている間だけにしよう!と心に決めていたけれど、続きが気になって結局おやつの芋けんぴを食べながら八重樫が銃殺されるところまでは再生。
晩御飯を食べながら朝比奈圭子と八重樫と磯村の過去とか中華街大乱闘(いつ見ても椅子で攻防する神戸くんが微笑ましい)とか見ていたけれど、朝比奈圭子と八重樫の因縁の事件当時のシーンで心境が変わった。
まだ物語の序盤なので本来の目的は語られず表層の動機が明らかになっている段階だけれど、27歳で(覚悟の上の仕事とはいえ)婚約者を亡くした朝比奈…しんどい…。私なら過去をほじくりかえしてしまいごめんね…とすごすごと引き返すわ。磯村も朝比奈も八重樫も、むちゃくちゃ優秀で職務を全うする覚悟の勢いが違うのよ。あの3人の人間的尊さを考えると自分がとても矮小な小者に感じてしまう。でも彼女の告白をただの証言と聞き入れてひたすら事件解決へと突き進む特命係。
っょぃ。
公開から10年と少し経って、劇場はもちろん円盤やテレビ放送で幾度と無く見ているはずなのに初めての感情に自分でもびっくりしながらうどんをすすっていた。
いつもより七味唐辛子の辛味を感じて唇がヒリヒリしていた。
*1:もちろんXDAYも映画作品として最高傑作なんだけれどいかんせん推しが主演という情報だけで冷静で正常な判断ができなくなってしまうので名誉総裁枠