肩甲骨が剥がれない

Twitterの補完版として始めたけれど、自分の備忘録状態。なるべく他人に読んでもらうつもりで書きます。

9/28(月)

近松本清張の砂の器を読み進めている。

野村芳太郎監督の映画は何回も見ているので原作ももちろん読了済みだろう過去の自分よ。と手に取ったけれど、分厚!?!?

こんなにボリュームのある話だったっけ?と読んでみるもまっっっったく記憶にない。まってまってまって、和賀英良サイドの登場人物多すぎない?新劇?新しいメンバーが登場してる。いやまあ、映画は原作をだいぶはしよっているんだろうなとは思っていたけれど、こんだけ大長編だったとはな…。

そしてページを捲るごとに野村監督の取捨選択とアレンジの妙に唸る。今紙吹雪の女の謎解き周辺を読んでいるから特に感じる。

原作では今西が刑事の執念で列車から撒かれた紙吹雪を探す。でも野村監督は吉村刑事にその役割を振り「あいつは猟犬だね。」という台詞とほんの10数秒の映像で真夏の線路脇を這いつくばって必死に証拠品を見つける熱血若手刑事というキャラクターをしっかりと印象づけた。うわー!!!!すげーな!!!野村監督、天才では…???

 

あと映画では東北調査が空振りで(カメダは東北とは関係ないと印象付ける狙いだったかも)ミスリードにもほどがあるんだけれど、原作はそこら辺もしっかりと描かれそうで、今後読むのが楽しみじゃ……。

 

 

あと!もう一つだけ!!

今西刑事は警視庁捜査一課一係の刑事だけれど、その刑事の日常というか、仕事のルーティンが細かく描写されていて、60年前の刑事だけれど現行某顔が般若な刑事を推している身としては興味深い~~~~!!!